母の山菜おこわ

五人姉妹の私。



四人は母の近くに住んでいます。



ただひとり京都に住んでいる妹が帰ってきました。



皆が揃うのは 久しぶりです。



母は喜んで 得意の山菜おこわを作ってくれました。



この山菜おこわ 本当に おいしいのです。



「これだけは 一流のお店もかなわないよね。」



「そんなに おいしかね。」



「おいしいよ。この味は 私達ではなかなか出せないよね。」



この味だけは 私の子供たちにも 残してやらなくてはと思います。



母から娘へ そして孫へ。



いつの日か 私にも母の味が 出せるようになるでしょうか。