夏目漱石の桃源郷・小天

山路を登りながらこう考えた。

智に働けば角が立つ。

情に棹させば流される。

意地を通せば窮屈だ。

兎角に人の世は住みにくい。



あまりにも有名な「草枕」の冒頭

この作品の素材となったのが 古くからの温泉地小天(現熊本県玉名市天水町)に

遊んだ旅だったそうです。



小天温泉にたどり着いた漱石たちは前田案山子の別荘に滞在します。

一行はここで疲れを休め 庭を眺めたりお湯に浸かったりしました。

草枕に出てくるヒロイン那美さんは案山子の二女卓(つな)といわれています。







夏目漱石が小説「草枕」を発表して100年になる今年

明日から記念イベントが幕開けします

草枕の里を訪ねてみました。

前田家は一部復元されていますが 那美さんが入ってきた浴場は

ほぼ全体が完全な姿で 残されていました。